日本では，結婚記念日として，11月22日（いい夫婦の日），11月23日（いい夫妻の日）が選ばれています。そこで，カップルや夫婦の問題をを抱えたクライアントに対して，コンパッション・フォーカスト・セラピーを実践しているミカエル・トーマス博士をお招きし，2023年11月25日（土）、26日（日）の14時から18時の日程でオンライン・ワークショップを実施することになりました。

ミカエル・トーマス博士は福祉，平等，バランスというスカンジナビアの理念の下のスウェーデンで育ちました。幼い頃から心理学に興味があり，臨床心理士のトレーニングを受けるために，2010年に渡英しました。

元々は，アクセプタンス・コミットメント・セラピー（ACT）や弁証法的行動療法（DBT）など認知行動療法（CBT）を専門としており，英国のロイヤルホロウェイ大学では認知行動療法のポストグラジュエイト・コースを修了しました。

ミカエルはご自身がうつ病に罹患した経験，パートナーとの交際がうまくいかない人生経験などから，カップルや夫婦の問題を支援する専門家になりました。

特に，完璧主義をもち，仕事や子育てに悩む女性の支援も専門です。カップルや夫婦関係では，「末永く幸せに過ごしました」というハッピーエンディングで終わりではなく，パートナーや家族とともにさまざまな困難を乗り越えていかなければなりません。また，それぞれに苦しみを抱えながら，自分は何者なのか悩みながら，生きていくのもよくある話です。

そうしたカップルや夫婦の支援から，暗闇から抜け出す方法として，『長く続くつながり（The Lasting Connection）』という書籍を出版しています。

ミカエル・トーマス博士には，カップルや夫婦の問題を抱えたクライアントに対して，どのようにコンパッション・フォーカスト・セラピーを実施するのかに関して，その方法やその効果など，エクササイズをまじえて，解説していただきます。特に，カップルセラピーや家族療法を専門にしている方には必見です。最新の知見や技術に関して，解説していただきます。

英国を中心に徐々にコンパッション・フォーカスト・セラピーが広まり，うつ病、PTSD、OCD、社会不安、双極性感情障害、摂食障害、統合失調症，LBGTs，虐待，アディクションなど様々なメンタルヘルスや感情制御の問題に，実証的研究が行われ，有効性が示されるようになりました。

今回は，はじめての心理士でもお気軽に参加できますし，コンパッション・フォーカスト・セラピーに関して詳しく解説していただきます。また、コンパッション・フォーカスト・セラピーのエクササイズも体験することができます。そのため、初学者でも、深く理解できる機会となることでしょう。

★講師　ミカエル・トーマス博士（Michaela Thomas）

　　※ワークショップでは逐次通訳がつきますのでご安心ください。

【講師紹介】

　ミカエラ・トーマス博士は臨床心理士、カップル・セラピストであり、個人事務所トーマス・コネクションの創設者である。ミカエラは完璧主義を専門とし、完璧を求めるプレッシャーから解放され、燃え尽きることなく、明るく燃えるためのバランスを見つけるために、努力を惜しまない女性を支援している。著書に「The Lasting Connection - 自分とパートナーへの愛と思いやりを育む」がある。ミカエラは、ポッドキャスト「Pause Purpose Play」やインスタグラム@the_thomas_connection」で見ることができる。彼女のオンラインコースThe Compassionate Coupleは「人生を変える」と評されている。

★ワークショップの日時　

　2023年11月25日（土）   14時～18時

　　　　　     26日（日）　14時～18時

※当日、Zoomに接続できない場合でも、後日、録画ビデオはご視聴できます。

★Zoomによる開催

Zoom（https://zoom.us/jp-jp/meetings.html）を使用します。会議IDやパスワードは、参加者に別途、お知らせいたします。

★参加人数

　最少催行人数は50名を予定しています。

※できる限り多くの方にご参加いただきたいので皆さんのまわりにも本ワークショップについてお声かけください。

★シェア・拡散して頂ければ幸いです

　コンパッション・フォーカスト・セラピーは新しいアプローチでありますが、まだまだ発展中です。皆さんのシェア・拡散により、治療者やクライアントともに知られるきっかけになればと思います。