『コンパッショネイト・リーダーシップ』とは、「部下の痛みや辛さをしっかりと感じ取り、即座に解決することのできるリーダー」を意味します。
大きく、二つ重要なポイントがあります。
一つ目は、上司として、部下が困っていることや悩んでいることにしっかりと気付いてあげること、です。
普段から忙しくて、部下に接していない上司や自分の仕事で手一杯だと、気付いてあげることができません。
二つ目は、上司として、部下に対してその状況を改善するために必要な方法を教え、即座に取り組んであげること、です。
たしかに、上司のサポートなしで部下が自分自身で解決していくことも重要ですし、引いては部下の成長に繋がっていくので、即座に手を出さないようにしている、という考えもあるかもしれません。
新人、5年目、10年目、15年目でも、やはりそれぞれ必要なサポートは形は違えど、存在します。その部下が適切に成長するように、最適な支援をしてあげることが、上司の役目ともいえるでしょう。
わたしたちは、組織開発を行ううえでもっとも大事にしているのは、エグゼクティブ・管理職の意識改革です。
エグゼクティブ・管理職が部下のやる気を引き出し、活気に溢れるチームを作るのにもっとも大事なのは、エグゼクティブ・管理職がより部下の痛みや気持ちをわかり、適切な労働環境を整えてあげることが大事といえます。
億万長者であるエグゼクティブを対象にした脳画像解析によると、エグゼクティブ・管理職は、判断能力に長けている一方で、人の痛みを感じ取る際に活性化される脳の部位が活性化されにくくなることが明らかにされております。職責上、偉くなればなるほど、部下の気持ちに対して共感的でなくなる可能性が示されたことで、組織の権力者という立場にいることがそうさせていると考えられています。
それが、部下ないしは組織のパフォーマンスの向上や職場の活性化を妨げる要因になっていると考えられています。
そのため、弊社では、組織開発コンサルティングのプログラムをはじめる前に、エグゼクティブ・管理職に対して「コンパッショネイト・リーダーシップ」の研修を半年間、受講するようにしております。
※コンパッショネイト・リーダーシップとは、現在、さまざまなところで取り組まれているマインドフルネスに、コンパッションのトレーニングを加えたものになります。部下の痛みや気持ちがわかるリーダーが、安心・安全を感じられる労働環境を作り、エネルギーや活気に満ち溢れるチームを作ります。それだけではなく、部下が自律的・能動的に働けるようになっていきます。
詳しくは、お問い合わせください。
★組織開発コンサルティングの流れ
ステップ1)お申し込み
ステップ2)企業や組織風土のモニタリング実施(原則2週間)→ 目標の設定
ステップ3)エグゼクティブ・管理職の研修開始(隔週で2時間10回セッション・約半年間)
ステップ4)エグゼクティブ・管理職の組織開発のためのコーチング(約半年間)
ステップ5)部下やチーム全体の組織づくり(年6回ワークショップ形式×2時間)