ベイシック・コース

このコースは、コンパッション・フォーカスト・セラピーを実践したい対人援助職（精神科医、心理士、看護師、精神保健福祉士、社会福祉士、産業カウンセラー、コーチなど）の専門家を対象に行っています。

コンパッション・フォーカスト・セラピーの理論や効果に魅力を感じても、実際に、クライアントを対象に実践するのはハードルが高いといえます。

海外では、コンパッション・フォーカスト・セラピストは自らがこのアプローチを体験します。それは、コンパッション・フォーカスト・セラピストは、コンパッションを体現すること（※）がとても重要であると考えているからです（Russell, et al., 2018）。

※コンパッションを体現（embody）するというのは、専門家がコンパッションに満ちた人生を自ら歩むことで、人生の中で出逢っていくクライアントに、その振る舞いを通して、コンパッションの生き方を示すことを指しています。詳しくは、以下の書籍を参考にしてみてください。

コンパッション・フォーカスト・セラピーの自らの体験を通して、クライアントの細かな心情にも寄り添うことができるようになります。さらに、より効果的な関わり方ができるようになっていきます。また、副次効果として、専門家自身のバーンアウトや逆転移の問題が大幅に改善されるといわれています。

現在、このベイシック・コースは、10名前後のグループ形式で行っております。次回のコースは、2025年1月から開始いたしますので、興味がある方は、「お問い合わせ」より件名に『コンパッション・フォーカスト・セラピー・ベイシック・コース参加希望』と明記し、お名前とメールアドレスとメッセージを添えて、お送りください。

ベイシック・コースの概要

★コンパッション・フォーカスト・セラピーとは？

コンパッション・フォーカスト・セラピーはイギリスの行動・認知療法学会の元学会長のポール・ギルバート博士によって開発された心理療法です。

★このコースの目的は？

このアプローチを実際に用いるためには、まずは、ご自身による体験的な学習が必要になってきます。このベイシック・コースは、日常生活の中で、より積極的にコンパッションを育み、実践することを目的としたプログラムになります。

★このコースの参加条件とは？

マインドフルネスの実践を深めたい方、コンパッションに興味がある方、コンパッションのエクササイズを体験したい方、心理療法としてクライアントに活用したい方などにお勧めです。

※現在の参加者は、対人援助職（精神科医、心理士、看護師、精神保健福祉士、社会福祉士、産業カウンセラー、コーチなど）の専門家がほとんどです。

★プログラムの内容は？

Week 1：コンパッションとは？インテンション・セッティング、コンパッションレベルチェック、呼吸法

Week 2：自己批判の役割とは？古い脳と新しい脳、感情制御の三つのモデル、コンパッショネイト・カラー

Week 3：スージング・システムを活性化させるためのスイッチ、安全な場所にいるイメージ

Week 4：コンパッションに満ちた自分のイメージ、慈悲深い他者からの言葉かけ

Week 5：コンパッションの恐れチェック、セルフ・コンパッションを妨げる要因の探索

Week 6：慈悲の代替思考とケース・フォーミュレーション

Week 7：コンパッショネイト・レター・ライティング

Week 8：コンパッショネイト・アクション

★コースの進め方は？

毎回120分のクラスで、チェックインを兼ねた宿題の振り返り、各テーマについてのレクチャーと対話、エクササイズの実践、次週までの宿題の共有という流れで行っています。

クラスの中では、参加者同士のエクササイズの実践や対話などを実施しながら、お互いにコンパッションの実践を深めていきます。

基本は、全８回の参加が必須となりますが、記録用としてセッション最中の様子を録画しておりますので、もし、欠席されても事後の学習は可能です。

★コースの参加の仕方は？

Zoom（https://zoom.us/jp-jp/meetings.html）を使用します。会議IDは、参加者に別途、お知らせいたします。

★コースの参加費用は？

コンパッションのトレーニングとして、スタンフォード大学のCCT（Compassion Cultivation Training）の395ドルを参考に、ほぼ同じ金額の受講費用となります。詳しくは、お問い合わせください。

★2019年11月期（1期）のコースは？

11/14（木）～2/27（木）の隔週木曜の19:00～21:00